会社との出会いは…
みなさんが、この業界を志したきっかけを教えてください。
- 僕は中学3年生の頃に、図書館でとあるシェフの話を読んで料理の道を夢見るようになりました。
- 自分は真反対ですね。高校生になってもやりたいことが見つからなくて、どうしようかと親と話していたところ、「衣食住は食いっぱぐれないぞ」と父からの助言があって（笑）。昔からプラモデルやバイクをいじるのが好きだったので、手先を動かすパティシエがいいんじゃないか、となりました。
- 私はもともとホテル業界を志していました。父がホテルのコックだったので、小学生の頃にホテルのパーティーに呼んでもらえて。華やかな世界でいいな、と思ったのがきっかけです。
- 私の世代は就職氷河期で……。
- あぁ〜〜！
- 仕事が本当に見つからなかったんです。そこで学校の先生にアドバイスをもらいに行ったところ、「残っているのが力仕事だ。屋外と屋内、どっちがいい？」と。屋内を選んだ結果、ホテルの宴会場だったという流れです。
- 気になっていたんですけど、みなさんはどうして、ベストホスピタリティーネットワークに入社したんですか？
- 飲食業界に特化した転職支援サービスがあって、そこで知りました。私が上京して初めて務めたレストランが表参道だったので、原点に立ち返る気持ちで転職を決めました。高橋さんは？
- 縁があって、ザ ストリングス 表参道の立ち上げの際に声を掛けてもらったんです。ホテルのパティシエを長くやってきてウエディングにも携わってきたので、自分の強みを生かせそうだなと。
- そうだったんですね。僕はフランス料理に携わりたくて、入社を決めました。学生時代のアルバイトはステーキハウスでしたので、自分のなかでは大きなチャレンジでした。
- 村上さんはステーキハウスでアルバイトしていたんですね！私はなんだかんだ言っても、人が良かったからですね。いい上司に恵まれて。今でも、その上司とは飲みに行ったりしています。
すてきですね。みなさんの現在の仕事内容を教えてください。
肩書きだけでは想像しづらい部分もあると思うので。
- 自分が中心になってメニューを考えています。僕で３代目のシェフなんですけど、自分のオリジナリティを入れていくのが、難しくもおもしろいです。コストを考えたり、オペレーションを考えたり、大変ですけどね。でも、それ以上におもしろい。でも大変、という（笑）。
- 大変ですよね、わかります！自分のいるザ ストリングス 表参道はレストランやカフェ、ブライダルなどの入った複合施設なので、厨房でつくったデザートをレストランやカフェや宴席、結婚式など、それぞれに分けて提供しています。カフェにはカフェ、レストランにはレストランのコンセプトがあり、ブライダルはお客様のご要望に沿うようにしたりと、同じスイーツでも、どれも違うのが楽しいところです。
- 私は集客、運営の組み立て、スタッフの育成が主な業務です。料理長に相談して、こんなプランをつくったら集客に結びつくのではと考えたり。そこから、広報の人と相談して料理の写真を撮り、SNSなどで宣伝をします。商品がヒットするのもそうですが、お褒めの言葉をいただいたり、ネットの口コミが良かったりするとうれしいですね。
- 自分も足立さんと似ています。土日は宴会サービスの一員として働き、平日はレストランのマネジメントをしています。数字を分析していくなかで、昨年より成長率が高いと達成感があります。
“世界最高レベルのおもてなし”とは?
ベストホスピタリティーネットワークに入って良かったと思うのは、どんな時でしょうか。
- 先ほども申し上げたように、僕はフランス料理をやりたくて入社したんです。入社して12年が経ちますが、その間に5人のシェフから調理についてのイロハを学びました。シェフによってカラーがガラリと変わるので、5店舗で修行したような感覚です。同じフランス料理でも、食材の組み合わせ方や火の入れ方、ソースの重さなど、全然違うんです。それがおもしろくって。
- 村上さんは根っからの料理人ですね〜！ 自分は結婚式という一世一代のイベントで、ご要望いただいたものを形にする仕事です。それが楽しいですね。やっぱり、新郎新婦様によって思い描くものが異なるので。「満足していただけるものをつくろう」という同じ意志を持ったチームの子たちと、それをつくるのがやりがいです。
- 私は新入社員になって20年が経ちますが、本当にいろいろやらせてもらいました。村上さんが言っていたように、シェフの色があるので、同じ会社にいながらも全く飽きることがないんですよね。常に新鮮な気持ちで働くことができています。
- 自分は、お祝い事などで会場をご利用いただくことが多いので、笑顔があふれる場の、縁の下の力持ちになれていることが喜びです。ベストホスピタリティーネットワークは、サイトにも「世界最高レベルのおもてなしをご用意しました」と書いているくらいですから。
- おもてなしですね。僕は、海外のゲストがサラダを食べている時に、そっとオリーブオイルを置きに行ったところ「Perfect!」とお褒めの言葉をいただけました。ホテル インターコンチネンタル 東京ベイはインバウンドのお客様も多いので、宗教上の理由などでNGの食材があるのですが、そういったこともおもてなしの勉強になります。臨機応変の意識が大切ですね。
- うちの鉄板焼きは「親が利用していたので」と2世代でご利用くださるお客様もいらっしゃいます。ありがたいですよね。その循環が続いていくようなサービスをご提供していきたいと思っています。
- まずは満足してお帰りいただくことですよね。それが繰り返しにつながるので。いろいろな節目で足を運んでいただけると、我々の思いが伝わっているのだなとうれしく思います。
- ベストホスピタリティーネットワークのみんなは妥協がないですよね。そこが共感して働き続けられるポイントにもなっているのかな、と思います。ともに同じ意志を持てているというか。
責任者として人を育てる喜び
先ほどはみなさん個人の立場から会社に入って良かった点を聞きましたが、
責任者の立場から見た景色としては、どのようなことがうれしいですか？
- それはやっぱり、人が育った時ですよね？ お客様からお褒めのお言葉をいただいた時は、すぐにそのスタッフに伝えるようにしています。すると、疲れていてもニコッと笑顔になってくれるんです。
- 我々のモチベーションですからね。パティシエの場合は20代中盤になると、一通りのことができるようになってきます。すると、次のステージで自分のセンスを問われるんですね。たとえば、タルトをつくってと言った時に、その子ならではの一味が加わっていると、今までの経験が生きてきたんだね、と感慨深くなります。
- 先回りして、いろいろやってくれているとかもそうですよね。成長したな〜、って思います。
- わかります。会社って結局、人が集まってできているものですからね。責任者としては売り上げも大事ですが、何より人が大切です。
最後に、みなさんが将来、ベストホスピタリティーネットワークで叶えたいことを教えてください。
- 自分は手堅くて恐縮ですが、さらなる予算達成を第一の目標にしたいと思います。
- 自分も年間予算の達成ですね。あまり採用向きじゃないかな？（笑）
- いえいえ、責任者を務める上ではとても大事な意識ですよ。数字の裏には、お客様の笑顔があるわけですから。
- そうですよね。ありがとう！ 村上さんは?
- 僕は料理の世界大会で入賞したいですね。実はコンクールで3位になった方が上司として今もベストホスピタリティーネットワークにおりますので、自分も頑張りたいなと。
- 菓子の値段って高くなりましたよね。コンビニエンスストアのケーキだって、300円以上します。でも、相応においしくなっているんですよ。つまり、自分としては、「さすがザ ストリングス！」と言っていただけるような差別化できるスイーツをつくって、みなさまに「おいしい、おいしい」と笑顔になっていただければ。
2024年10月取材
